新卒スタッフが学生気分のまま!
その時、「社会人なんだから!」と否定していませんか?
新卒で入ったスタッフに対して、
「まだ学生気分が抜けない」
「社会人としての自覚が足りない」
そう感じること、ありませんか?
つい口にしてしまうのが、
「社会人なんだから!」
という一言。
しかし、この言葉は
本人の存在ごと否定する“危険なNGワード”です。
■ 学生から社会人への移行は“一瞬ではない”
院長先生にとっては“当たり前”の社会人マナーも、
新卒スタッフにとっては人生初の環境です。
そして、切り替えはスイッチのように一瞬ではできません。
実際、学生 → 社会人は半年〜1年かけて徐々に変わるのが普通です。
● 学生時代
→ 評価はテスト・単位など “自分で完結”
● 社会人
→ 評価は飼い主・患者・チーム “他者との関係性”
この巨大なギャップを
「本人の努力だけでどうにかしろ」は酷な話です。
■ 「否定」ではなく「翻訳」が正解
「社会人なんだから!」は本人からすると、
「あなたはダメだと言われた」
「存在を全否定された」
と受け取りやすく、
自信喪失 → 不安 → 退職リスクに直結します。
そこで重要なのが、
学生気分を“社会人ルール”に翻訳して伝えること。
例:
学生の世界
「授業に出ていれば単位はもらえる」
社会人の世界
「出勤するだけでは信頼は得られない」
この“ギャップ翻訳”を院長がしてあげるだけで、
若手は驚くほど腹落ちしやすくなります。
■ 指導の具体例(NG → OK)
❌ NG
「社会人なんだから、時間を守りなさい」
⭕ OK
「プライベートでは多少ルーズでも良いと思うよ。
でも勤務中はプロだから、時間を守ること=飼い主さんからの信頼に繋がるよ」
❌ NG
「社会人なんだから、責任感を持って」
⭕ OK
「飼い主さんの立場なら、責任感を持って丁寧に向き合ってくれる人が安心だよね。
そのために、この仕事の“ここだけは外せないポイント”を一緒に確認しよう」
❌ NG
「社会人なんだから、もっと気を遣いなさい」
⭕ OK
「学生と違って、チームで動く時間が多い仕事なんだよね。
だから“相手がどう感じるか”まで想像できると、すごく働きやすくなるよ」
■ 「翻訳指導」が院内にもたらす3つの効果
1. 怒られたと感じにくく、素直に吸収してくれる
→ 新卒が最も成長しやすい時期に、最速で伸びる。
2. 院長との差を埋める“共通言語”が生まれる
→ 価値観のズレが減り、衝突がなくなる。
3. 安心感が増し、離職リスクが激減する
→ 「この職場は自分を理解してくれる」と感じるため定着率が上がる。
■ まとめ:
新卒の“未熟さ”は責めるものではなく、翻訳して育てるもの
新卒スタッフが学生気分のままなのは「甘え」ではなく、
単に“社会人の物差し”をまだ理解していないだけ。
だからこそ、
否定しない
翻訳して伝える
社会人としての意味づけまで教える
この3つが、定着率と成長スピードを劇的に変えます。
若手が安心して育つ病院は、
長期的に見ても「辞めにくい・育ちやすい組織」になります。
