「昔は○○だった」をやめませんか?
よく聞くフレーズ
動物病院の院長先生と話していると、こんな言葉をよく耳にします。
「昔は求人出したら応募が来た」
「昔は避妊去勢だけでもやっていけた」
「俺たちの時は無給・無休で働いていた」
確かにそれは“事実”です。
そして当時は、それで成り立っていたのも間違いありません。
でも同時に、それは もう通用しない基準 でもあります。
今は時代が違う
獣医師数はこの10年ほぼ横ばいなのに、動物病院数は増えている
飼い主はネットやSNSで病院を選ぶ
人件費・原価率は上がり続けている
労働基準法は厳格に適用される時代
働き方の多様性が重視される時代
つまり、
「昔と同じやり方で経営する」=「確実に苦しくなる」
という構造なのです。
「昔は」ではなく「今は」で考える
採用・集患・単価・働き方。
どのテーマも「昔の成功体験」が判断基準になっている院長は少なくありません。
ですが大切なのは、
「昔はどうだったか?」ではなく「今はどうなのか?」。
そして、
「これからどう変わっていくのか?」 です。
見直すべき視点
昔の基準から脱却するために、最低限押さえるべきポイントは以下の3つです。
採用基準
→「待てば来る」から「選ばれる努力」へ。労働基準
→「無給・無休の根性論」ではなく「プライベートが守れ、成長できる環境」へ。経営基準
→「自分一人で頑張る」から「仕組みで回す」へ。
まとめ:「昔は」は武勇伝にならない
「昔はこうだった」と言うたびに、
私たちは無意識に “思考停止” しています。
時代は変わりました。
病院のあり方も、働き方も、採用の考え方も、アップデートが必要です。
まずは 「採用基準」を見直すことから 始めませんか?
「昔は」ではなく「今と未来」で判断する習慣。
それが、これからの動物病院経営には欠かせません。